商品アイデアの素【058 “使うほどに感動が現れる”──プラス「富士山消しゴム」に学ぶ、フリーランサーのための“仕掛け×継続”戦略が話題】

ヒットする商品には、ヒットする秘訣要素が必ずあります。

ヒット商品の秘話を参考例に、どのような要素が必要なのかを一緒に考えてみましょう。

今回は、プラス「富士山消しゴム」を題材に考えてみました。

「消すたびに富士山が現れる──!」

1989年に発売されたプラス株式会社の「富士山消しゴム」。
今や小学生を中心に話題沸騰の商品ですが、人気の理由は単なるデザイン性ではありません。

使えば使うほど富士山のような形が浮かび上がる“仕掛け”と、カラーバリエーションなどの“継続的な工夫”。
この2つの仕組みは、フリーランサーにとっても「顧客に長く愛される商品やサービス」をつくるためのヒントにあふれています。

この記事では、「富士山消しゴム」に隠された発想術から学ぶ、ビジネスをワクワクさせる5つの戦略をお届けします。

1｜“使うことで完成する”設計が愛着を生む

富士山消しゴムは、最初はただの四角い消しゴム。
しかし使っていくうちに、青と白の層が削れ、見事な“富士山の姿”が現れます。