商品アイデアの素【052 “寿司じゃない日本文化”を届ける──フィンランド「やすこの台所」に学ぶ、フリーランサーの“信念×文化発信”ビジネス戦略が話題】

ヒットする商品には、ヒットする秘訣要素が必ずあります。

ヒット商品の秘話を参考例に、どのような要素が必要なのかを一緒に考えてみましょう。

今回は、フィンランド「やすこの台所」を題材に考えてみました。

「本当に伝えたいことを、あなたは届けていますか？」

フィンランド・ヘルシンキにある日本食堂「やすこの台所」。そこには、にぎやかさではなく、静かで温かい“本当の日本の家庭”が広がっています。
寿司でも天ぷらでもない、「行事と暮らしが結びついた日本の家庭料理」を届けたい。
その強い想いから、異国でゼロから日本文化の拠点を築き上げたのが、オーナーの片山安子さん。

この記事では、やすこの台所の挑戦から、フリーランサーが自分らしく社会に価値を届けていくための5つのヒントをお届けします。

1｜“流行り”ではなく“本質”を届ける

片山さんが選んだのは、「寿司」「天ぷら」「焼き鳥」といった華やかな日本料理ではなく、
家庭料理＝暮らしに根ざした文化でした。